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「オレ、結婚することになった」
一瞬言葉の意味が分からず、え、と間抜けな声を漏らしてしまった。鬼柳は照れ臭そうに微笑んでいる。
「ニコとな、結婚、するんだ」
「……そう、なのか。……」
「なんだ、祝ってくれないのか?」
「すまない、まだ混乱してる」
「はは」
鬼柳はこの町の復興に携わるようになってから、以前のようによく笑うようになった。変わったことといえば、少々落ち着きが出てきたところくらいだろうか。
昔のような無鉄砲さが少なくなった分、大人の男としての安定さが生まれた。
今の鬼柳なら、夫として、また親としても立派に務めを果たせるだろう……そう思わせるほどには。
「ああ、おめでとう鬼柳。また正式に祝いの品を送らせてくれ」
「別にいいんだぜ、そんなの。ただお前におめでとうって言ってもらえるだけでオレは満足だ」
鬼柳は幸せなのだと、彼の表情から、全身から伝わってくる。オレはそれがただただ嬉しかった。
ニコとは少し話したが、良い娘であることはよくわかった。大人しく聡明で、しかし毅然とした部分も備えている、素晴らしい女性だ。
二人の結婚式を想像してみた。全身白で覆われた服を身にまとい、周囲に歓迎されながら赤い絨毯をゆっくりと進む彼らの姿を。
鬼柳はオレが見たことのない優しい表情を浮かべ、傍らの伴侶を見つめている。
「――ああ、うらやましいな」
「遊星は良い男だからな。すぐに相手は見つかるさ。この前言ってた十六夜アキちゃんとはどーなんだ?」
悪戯っぽく笑いながらこちらを見やる鬼柳は生き生きとした輝きに溢れている。それがニコのもたらしたものならば、やはりオレは彼女をうらやましいと感じてしまうのだ。
一瞬言葉の意味が分からず、え、と間抜けな声を漏らしてしまった。鬼柳は照れ臭そうに微笑んでいる。
「ニコとな、結婚、するんだ」
「……そう、なのか。……」
「なんだ、祝ってくれないのか?」
「すまない、まだ混乱してる」
「はは」
鬼柳はこの町の復興に携わるようになってから、以前のようによく笑うようになった。変わったことといえば、少々落ち着きが出てきたところくらいだろうか。
昔のような無鉄砲さが少なくなった分、大人の男としての安定さが生まれた。
今の鬼柳なら、夫として、また親としても立派に務めを果たせるだろう……そう思わせるほどには。
「ああ、おめでとう鬼柳。また正式に祝いの品を送らせてくれ」
「別にいいんだぜ、そんなの。ただお前におめでとうって言ってもらえるだけでオレは満足だ」
鬼柳は幸せなのだと、彼の表情から、全身から伝わってくる。オレはそれがただただ嬉しかった。
ニコとは少し話したが、良い娘であることはよくわかった。大人しく聡明で、しかし毅然とした部分も備えている、素晴らしい女性だ。
二人の結婚式を想像してみた。全身白で覆われた服を身にまとい、周囲に歓迎されながら赤い絨毯をゆっくりと進む彼らの姿を。
鬼柳はオレが見たことのない優しい表情を浮かべ、傍らの伴侶を見つめている。
「――ああ、うらやましいな」
「遊星は良い男だからな。すぐに相手は見つかるさ。この前言ってた十六夜アキちゃんとはどーなんだ?」
悪戯っぽく笑いながらこちらを見やる鬼柳は生き生きとした輝きに溢れている。それがニコのもたらしたものならば、やはりオレは彼女をうらやましいと感じてしまうのだ。
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「ちょま、むりむりむり」
「クロウ貴様っ今さら止められるか!抵抗はやめろ!」
「いや無理だってお前そんなでっけーの入ると思ってんの?今朝のオレのクソよりぶっといぞそれ」
「萎えるようなことを言うな…!」
「てっめぇそれは卑怯だろ!」
「ここまで来たんだ覚悟を決めろ!大人しくケツを差し出せ」
「お前こそもっと言葉選べよなぁ」
「うるさい」
「クロウ貴様っ今さら止められるか!抵抗はやめろ!」
「いや無理だってお前そんなでっけーの入ると思ってんの?今朝のオレのクソよりぶっといぞそれ」
「萎えるようなことを言うな…!」
「てっめぇそれは卑怯だろ!」
「ここまで来たんだ覚悟を決めろ!大人しくケツを差し出せ」
「お前こそもっと言葉選べよなぁ」
「うるさい」
「ゆーせーオレもう飽きた」
「明日の追試を合格しないと、お前に夏休みは来ないぞ」
「うぐ……」
「みんなで遊ぶんだろう。分からないところは教えるから、一緒に頑張ろう、鬼柳」
「頑張る、頑張るけどさ」
「どうした」
「やっぱこう、報酬がないと頑張れないわけよ。分かる?」
「……」
「そんな冷たい目で見んなよ!オレが悪いってのは分かってるから!」
「お前はやればできる男だ。なのに何故やらないんだ」
「遊星のせいだな」
「何?」
「遊星の部屋という密室空間に恋人同士二人っきり、これでムラムラ来ない奴がいるか?いや、いない!」
「はぁ」
「つまり今オレは猛烈にムラムラしている!ヤろう遊星!」
「最低すぎる……」
「そんなこと言って遊星もほんとはムラムラしてたんだろ?なあ?」
「……」
「よっしゃ来い遊星!」
※追試落ちた
「明日の追試を合格しないと、お前に夏休みは来ないぞ」
「うぐ……」
「みんなで遊ぶんだろう。分からないところは教えるから、一緒に頑張ろう、鬼柳」
「頑張る、頑張るけどさ」
「どうした」
「やっぱこう、報酬がないと頑張れないわけよ。分かる?」
「……」
「そんな冷たい目で見んなよ!オレが悪いってのは分かってるから!」
「お前はやればできる男だ。なのに何故やらないんだ」
「遊星のせいだな」
「何?」
「遊星の部屋という密室空間に恋人同士二人っきり、これでムラムラ来ない奴がいるか?いや、いない!」
「はぁ」
「つまり今オレは猛烈にムラムラしている!ヤろう遊星!」
「最低すぎる……」
「そんなこと言って遊星もほんとはムラムラしてたんだろ?なあ?」
「……」
「よっしゃ来い遊星!」
※追試落ちた
※下品
「なにここ。なんかイカくせーんだけど」
「あ、わり。オナってた」
「てめーなぁ!!せめて窓開けてやれよ!」
「えーだって外に聞こえたらはずかしーじゃん」
「いいから換気しろアホ!」
「いでっ!クロウのばーか」
「捻り殺すぞ。……あれ、そういや遊星は?さっきまでいたよな?」
「ん?……あー、うん。ええと」
「なんだよはっきり言えよ」
「いや、その、クロウがいきなり帰ってくるから……ほら、あいつ恥ずかしがり屋さんだから」
「は?お前さっき……って、てめぇ遊星に手出しやがったのか!」
「ちんこ出しただけだよ」
「殺すぞ!」
「クロウ、遊星がいつまでも無垢な少年でいると思うなよ。もうあいつ皮も剥けた立派なオスだぜ……今度アナニーも教えてやろうと思ってる」
「こっこっこのド腐れリーダーがぁぁぁ!!!!」
「なにここ。なんかイカくせーんだけど」
「あ、わり。オナってた」
「てめーなぁ!!せめて窓開けてやれよ!」
「えーだって外に聞こえたらはずかしーじゃん」
「いいから換気しろアホ!」
「いでっ!クロウのばーか」
「捻り殺すぞ。……あれ、そういや遊星は?さっきまでいたよな?」
「ん?……あー、うん。ええと」
「なんだよはっきり言えよ」
「いや、その、クロウがいきなり帰ってくるから……ほら、あいつ恥ずかしがり屋さんだから」
「は?お前さっき……って、てめぇ遊星に手出しやがったのか!」
「ちんこ出しただけだよ」
「殺すぞ!」
「クロウ、遊星がいつまでも無垢な少年でいると思うなよ。もうあいつ皮も剥けた立派なオスだぜ……今度アナニーも教えてやろうと思ってる」
「こっこっこのド腐れリーダーがぁぁぁ!!!!」
鬼柳とジャックの間にまともな会話など存在し得ないのは今に始まったことじゃないが、それでも無邪気だったあの頃は、それなりに形に成っていた気がする。現状から逃避すべく、鬼柳は懐かしい思い出に浸っていた。目の前に立ち塞がる絶対王者の薄い笑みは、甘い夢など見せてはくれないようだから。
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