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「ゆうせぇ、ゆうせぇ」
「どうした、鬼柳」
「悪いゆめをみた……ジャックとクロウがオレをおいていっちまうんだ」
「……そうか……」
「ただの夢だってのにな、ごめんなゆーせぇ、じゃまして」
「いや、そんなことはない。話ならいくらでも聞く」
「お前はいいやつだなぁ、ゆうせえ。オレはお前がいるから生きていられるんだって、そうおもうんだ」
「鬼柳、」
「なあ、オレとずっといっしょにいてくれるんだな?ジャックとクロウも、みんないっしょに」
「――ああ、もちろんだ」
「ほんとゆーせーは良い奴だなぁ!オレお前のことあいしてるよ。抱かれたっていいよ。へへ、なんつって」
「……」
「じょーだんだってぇ!そんなマジな顔すんなよウケる」
「すまない、鬼柳。もう寝た方が良い」
「ゆうせいが起きてんじゃん。オレも起きてるよ」
「いや、そうか……ならオレも寝る」
「ならいっしょにねよう。やらしいことしてやる」
「……」
「じょーだんだってぇ!そんなマジな顔すんなよウケる」
「どうした、鬼柳」
「悪いゆめをみた……ジャックとクロウがオレをおいていっちまうんだ」
「……そうか……」
「ただの夢だってのにな、ごめんなゆーせぇ、じゃまして」
「いや、そんなことはない。話ならいくらでも聞く」
「お前はいいやつだなぁ、ゆうせえ。オレはお前がいるから生きていられるんだって、そうおもうんだ」
「鬼柳、」
「なあ、オレとずっといっしょにいてくれるんだな?ジャックとクロウも、みんないっしょに」
「――ああ、もちろんだ」
「ほんとゆーせーは良い奴だなぁ!オレお前のことあいしてるよ。抱かれたっていいよ。へへ、なんつって」
「……」
「じょーだんだってぇ!そんなマジな顔すんなよウケる」
「すまない、鬼柳。もう寝た方が良い」
「ゆうせいが起きてんじゃん。オレも起きてるよ」
「いや、そうか……ならオレも寝る」
「ならいっしょにねよう。やらしいことしてやる」
「……」
「じょーだんだってぇ!そんなマジな顔すんなよウケる」
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「何してんの、ジャック」
「何故貴様にそんなことを答えなければならない」
「まあ見れば分かるけどな。その本面白いか?」
「……」
「うわっ漢字ばっか。頭おかしくなりそー」
「煩い」
「なあジャック、デュエルしようぜ。オレ退屈なんだ」
「オレは退屈していない。……だがまあ、良いだろう」
「よっしゃ!ジャックは強えーからな、オレお前と戦うの好きだな」
「……」
「なに?今なんか言ったか?」
「なんでもない」
「ふーん」
「何故貴様にそんなことを答えなければならない」
「まあ見れば分かるけどな。その本面白いか?」
「……」
「うわっ漢字ばっか。頭おかしくなりそー」
「煩い」
「なあジャック、デュエルしようぜ。オレ退屈なんだ」
「オレは退屈していない。……だがまあ、良いだろう」
「よっしゃ!ジャックは強えーからな、オレお前と戦うの好きだな」
「……」
「なに?今なんか言ったか?」
「なんでもない」
「ふーん」
ゆうせぇすきすきおれおまえのことちょーすきおれくろうもじゃっくもだいすきだけどおまえはとくべつあいしてるぜなんつって。おれおまえみてるとすげぇむねくるしくなんの。なんでかなーなんでかなーおれゆうせぇのことすきなんだってほんとすきなのになんでくるしくなるんだろ?わっかんねーの。すきなの。ゆうせぇなあおまえは?おまえおれのことすき?おれがどーしよーもないいかれぽんちのおおばかやろうでげんざいしんこうけいでちんこおったててゆかにこすりつけてるいんらんやろーでもおれのことあいしてくれる?ねぇねぇゆうせぇくるしいんだよ。おまえとせっくすしたい。すきだっていわれたい。ねぇなんでそんななきそうなかおしてんのゆうせぇ。ばっかなきたいのおれのほうだよ。おれゆうせえのことかんがえながらおなにーしてあーもーほんとすきすきっておもうのにかなしくてくるしくてしんじゃいそうだよ。おまえのせいだよ。ちんことれそうだよ。なあなあゆうせぇ
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よみにくい
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よみにくい
「疫病神」というのが、ジャックのこのところの口癖になっている。
それと称されている当の本人は気にするそぶりも見せずへらへらと笑っているが、そんな鬼柳の態度がまた、ジャックの神経を柔らかく逆撫でた。
無論この呼称は揶揄のようなもので、親友である鬼柳をジャックは好いている。
しかしどうにもしっくりこない。この件に限らず、鬼柳の言動ひとつひとつを切り取っては、過去のそれと比べてしまうのだった。
「意外だな」
昔より幾分も伸びた色褪せた髪を揺らして、鬼柳はジャックを見た。
蕩けた蜂蜜のような瞳は、かつての強い力を失っている。あの、見る者を惹き付けてやまない光を。
「お前が過去を引きずるタイプだったとはな」
「フン。貴様ほど女々しくはない」
「違いねぇ」
その笑顔は腑抜けそのものだ。壊すのではなく、守ることに全てを捧げた男の腑抜けだ。
鬼柳京介は死んだ。今目の前に立つ男は、その亡骸である。
それと称されている当の本人は気にするそぶりも見せずへらへらと笑っているが、そんな鬼柳の態度がまた、ジャックの神経を柔らかく逆撫でた。
無論この呼称は揶揄のようなもので、親友である鬼柳をジャックは好いている。
しかしどうにもしっくりこない。この件に限らず、鬼柳の言動ひとつひとつを切り取っては、過去のそれと比べてしまうのだった。
「意外だな」
昔より幾分も伸びた色褪せた髪を揺らして、鬼柳はジャックを見た。
蕩けた蜂蜜のような瞳は、かつての強い力を失っている。あの、見る者を惹き付けてやまない光を。
「お前が過去を引きずるタイプだったとはな」
「フン。貴様ほど女々しくはない」
「違いねぇ」
その笑顔は腑抜けそのものだ。壊すのではなく、守ることに全てを捧げた男の腑抜けだ。
鬼柳京介は死んだ。今目の前に立つ男は、その亡骸である。
腐っている、とジャックは吐き捨てた。ここは腐っている、こんな場所すぐにでも沈んでしまえばいいのだ。
そう口にしたジャックの、整った造形が苦しげに歪むのを見て、綺麗なものは、崩れても綺麗なものか、とクロウは思う。
男を相手にこのような形容をしてしまうのは少し可笑しい気もしたが、実際ジャックという男は、サテライトにはあまりに不似合いな程美しい男だったので、やはり妥当なのだろう。
自分より頭一つ分ほども背が高い友を眺めながら、これに比べ自分はいかに幼くちんちくりんで醜いものかとクロウは恥じた。
そして同時に、己に学がないこともまた同様に悔しく思うのだった。
今自分が持っている語いの全てを使っても、この男の容姿を上手く表現することはできないだろう。そのことが、クロウには何故か歯がゆくて仕方なかったのである。
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