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ついったでのネタとか妄想とかTF感想とかいろいろ
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「っ……待て、ジャック。ここでは駄目だ」
「何故だ」
「……外だ。人が来るかもしれん」
「フン、知ったことか」
「そんなこと言って、昔も見つかりそうになっただろ」
「あれはお前の声がやたらでかいのがいけない」
「誰のせいだと……っ!」
「本当は貴様も期待しているのだろう、鬼柳。口では嫌がっても……」
「AV男優のような言い回しはやめろ!」
「……えーぶいとは、何だ」
「なん……だと……!?」

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仮想立体うんたら跡地にて
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「――それはジャックの照れ隠しだ。フフ、そういうのをツンデレというらしいと、この前教えてもらった。……そうだな、ジャックはいつでもジャックだ。たしかにあいつはあれだが、忙しい合間を縫って会いに来てくれているんだ。相手をしてやってほしい。……ああ、クロウも思い切ったことをしたものだな。あの二人らしいとオレは思うが。……さぁな、どちらが勝つだろう?今から楽しみだな。……嬉しそうだな、鬼柳。……そうか……いや、別に、すごくはない。オレができることはそれくらいしかないから……鬼柳、寂しいのか?……そうか……お節介だとは、分かっているが。……うちに来ないか?今住んでる家には、ああ、ここは借り家なんだが、……大家さんがとても良い人で……きっと、鬼柳が来たら歓迎してくれると思う。ジャックもクロウも行ってしまったから、今はオレ一人しかいないんだ、だから……ああ、二人とも、お前のことを心配しているのさ。素直になれないだけなんだ、分かっているだろう?……鬼柳、オレはまた、お前と一緒に過ごしたいんだ。あの頃みたいに……寂しいのなら、オレに寄りかかってくれ。お前が頼ってくれるのが、オレは嬉しい。……すまない、無理強いしたいわけじゃなくて、オレはただ、お前と……ああ、そうか、長くなってしまったな。この話は考えておいてくれ。ああ、わかった。待ってる……じゃあな、鬼柳」
「――ああ、最近会ったぜ。近くに寄ったからとかなんとか。……マジか。男にデレられてもなぁ……ツンデレってめんどくせーのな。にしてもあいつ相変わらず偉そうな態度でさ、まあジャックらしいっちゃらしいけど。でもテレビで毎日のように見てるからな、あんま久しぶりって感じでもなかったな。あ、そうそう、今度クロウが挑戦しに行くらしいじゃねぇか?すげぇよなあ、あいつらはどんどん強くなっていくんだな。……あ?そりゃ嬉しいよ。サテライトで燻ってた奴らがさ、世界を自由に走り回ってんだぜ。遊星だって、ネオ童実野シティで開発にかかわってんだろ?すげぇよ。すげーってほんと……ん?うん、……うん、そうだな……はは、かなわねーな遊星には……。ああ、こう言うとすげーかっこ悪ぃけど、うん、寂しいと思うときもある。……うん?あー、それな。この前ジャックにも言われたわ。クロウもさ、さりげなく聞いてきやがんの。あいつ厳しいんだか甘いんだかわっかんねぇよなあ?……はは、良い奴だってのは、分かってるさ。……たしかにもう町は復興してるし、オレがいなくても問題ないんだけど、やっぱりオレはなんつーか、弱いから、お前のとこに行ったらまた腑抜けになっちまいそうで。……いや駄目だろ。駄目っつーか、オレが嫌なの。30にもなって親友に寄りかかって生きるってのがどんだけ恥ずかしいことか分からないわけじゃねーだろ?……ばーか……お前がそんなだから、オレはずるずる根付いちまうんだ……。ああうん、ごめんな。悪いのはオレだよ。ほんとは、すごく嬉しいんだ……お前とまた一緒に過ごせたら、どんなに良いだろうって思う……ああ、悪い。時間だ。……また電話するから。じゃあな、遊星」
「遊戯さーん!」
「っわ、十代くん!?遊星くんも!!」
「お邪魔します」
「お久しぶりです遊戯さん!!赤鬼柳の力借りて来ちゃいましたー!」
「十代さん、字が違う気が…」
「こまけーこと気にすんなって!」
「すみません」
「う、うん久しぶりだね…二人とも元気そうで良かったよ」
「遊戯さんも!」
「ところで二人はどうして来たの?また何か問題でも…」
「大問題ですよ!」
「ええ!?」
「いえあの、今日は…」
「遊戯さんの誕生日ですから!」
「えっと…つまり祝いに来てくれたってこと?」
「はいっ誕生日おめでとうございます!」
「おめでとうございます。ハンバーガーも沢山買い込んできました」
「あ、ありがとう…(うわ食べきれるかなこれ)」
「遊戯さんの好きなものっていったらこれしか思い付かなくて…」
「シルバーアクセサリーも良いかと思ったんですが。オレも十代さんもいまいちセンスがないので」
「遊星?今なんて?」
「……すみません、つい口が」
「お前結構シツレイな奴だな!そんなこと言う口はこーしてくれるっ!」
「やめへくらはい」
「ふふっ…二人ともありがとう。僕すごく嬉しいよ」
「……あっ!遊戯さんストップ!そのまま笑っててください!写真撮らねーと」
「……」
「あ、あはは…」
『相変わらずだな、十代は』
「ふふ、遊星くんもね」
「?」
「ウワアァ充電切れてる~!」
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相棒誕生日おめでとう!
みんなの口調が迷子すぎて。

「オレ、結婚することになった」
一瞬言葉の意味が分からず、え、と間抜けな声を漏らしてしまった。鬼柳は照れ臭そうに微笑んでいる。
「ニコとな、結婚、するんだ」
「……そう、なのか。……」
「なんだ、祝ってくれないのか?」
「すまない、まだ混乱してる」
「はは」
鬼柳はこの町の復興に携わるようになってから、以前のようによく笑うようになった。変わったことといえば、少々落ち着きが出てきたところくらいだろうか。
昔のような無鉄砲さが少なくなった分、大人の男としての安定さが生まれた。
今の鬼柳なら、夫として、また親としても立派に務めを果たせるだろう……そう思わせるほどには。
「ああ、おめでとう鬼柳。また正式に祝いの品を送らせてくれ」
「別にいいんだぜ、そんなの。ただお前におめでとうって言ってもらえるだけでオレは満足だ」
鬼柳は幸せなのだと、彼の表情から、全身から伝わってくる。オレはそれがただただ嬉しかった。
ニコとは少し話したが、良い娘であることはよくわかった。大人しく聡明で、しかし毅然とした部分も備えている、素晴らしい女性だ。

二人の結婚式を想像してみた。全身白で覆われた服を身にまとい、周囲に歓迎されながら赤い絨毯をゆっくりと進む彼らの姿を。
鬼柳はオレが見たことのない優しい表情を浮かべ、傍らの伴侶を見つめている。
「――ああ、うらやましいな」
「遊星は良い男だからな。すぐに相手は見つかるさ。この前言ってた十六夜アキちゃんとはどーなんだ?」
悪戯っぽく笑いながらこちらを見やる鬼柳は生き生きとした輝きに溢れている。それがニコのもたらしたものならば、やはりオレは彼女をうらやましいと感じてしまうのだ。
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